top of page

 HOTEL&BAR用語

 なるほど HOTEL&BAR用語

このコーナーでは、カクテルやホテルに関するお話や豆知識など、
バーテンダーではない皆様にもお役に立てる情報をドンドン掲載していく予定です。どうぞお楽しみに!
勿論、プロフェッショナルバーテンダーの皆様も再確認の意味で読んで下さい!
(ホテル&バー用語はHBA機関誌『ザ・ホテルバーメンvol.86』から掲載スタートしています)
※このコーナーではホテル&バー用語の掲載内容と異なる場合が有ります。

 

HOTEL用語

■アメリカン・ブレックファスト(American breakfast)

ジュース、パン、コーヒー(紅茶)、オートミールやシリアル、フレッシュフルーツ、ヨーグルト、生ハムなど、 コールド・ミールが中心のコンチネンタル・ブレックファストは、ヨーロッパでの一般的な朝食です。 これに、火を通した卵料理(ホット・ミール)が加わったのがアメリカン・ブレックファストと呼ばれています。
卵料理は、スクランブル・エッグ(かき卵)、フライド・エッグ(目玉焼き)、ボイルド・エッグ(ゆで卵)、オムレツなど。 付け合わせにベーコン、ハム、ソーセージなどがありゲストが選べます。
なぜ「アメリカン・ブレックファスト」と呼ばれるようになったか?諸説ありますが、 サイドディッシュにコンビーフやハッシュドポテトなど加わる場合もあり「アメリカン」の名にふさわしく、 盛りだくさんメニューの内容であるというのがその一説です。

 

 

■アメニティ(Amenity)

一言でいえば「快適さ」。特に生活を構築する環境において、総合的にバランスが取れた心地よさを指す言葉です。
語源は、ラテン語の「アマ―レ(Amare)」であると言われており、意味は「愛」。 イギリスから広まった考え方で「適切なものが適切なところにあること」という定義づけがあります。
ホテルなどの宿泊産業では、快適さを追求した「アメニティ」が営業戦略として展開されており、その一つにアメニティグッズがあります。 バスルームに設置される石鹸、シャンプー、化粧品や各部屋に設置される小物類などのクオリティの高さや利便性などです。 同時に、アメニティには、「感じの良い接客態度」、「礼儀正しい行為」という意味もあります。]
サービス業に携わる者は、ハード面だけでなくソフト面でのアメニティを重視することも忘れてはならないのでしょう。

 


■ア・ラ・カルト(a・la・carte)

本来は「献立や品書きによって」と言う意味で、カルトは献立表やメニューを指す。
提供する側が用意したコース料理や定食に対し、ゲストがメニューからオードブル、スープ、魚・肉料理、デザート、飲み物などをチョイスし、一つの料理コースに仕立てることを言う。 最近では、メニューにある一品料理という意味で使われることが多く、あらかじめ決まっているセットメニューよりも、ゲストの嗜好が反映させるのが特徴。
反対に、定食は古くはターブル・ドート(table d hote:仏)、現在ではムニュ(menu:仏)と呼ばれ、英語のメニューと同様の意味で使われる。

 


■ブラッスリー (Brasserie)
フランスの飲食店形態のひとつで、他にレストラン、ビストロ、カフェなどがある。
ドイツの国境にほど近いアルザス地方が発祥といわれ、レストランでは飲めないビールと郷土料理を看板にした、日本でいう居酒屋のような趣きで営業していたようだ。
ブラッスリーとは、『ビール醸造所』が語源だが、昨今フランスではビアホールやカフェレストランを総称してこう呼んでいる。
伝統的なスタイルで料理などを提供するレストランよりも、比較的リーズナブルで、気軽に立ち寄れる雰囲気が特徴。近年、日本のホテルでは、メインダイニングと差別化し、気軽なフレンチレストランとして営業しているところもある。
ビストロは、気軽にフランス料理が食べられる店をこう呼ぶことが多く、ブラッスリーと似たイメージである。本来は飲み屋兼食堂のことで、ヨーロッパではお茶、ワインなどが飲める庶民的な飲食店を指す。一方、早朝から深夜まで営業し、簡単な食事や酒、飲み物のオーダーに応じ、立ち飲み店もあるのがカフェである。 最近は、カフェ・レストラン、カフェ・バー・ブラッスリーと称し、それらの業態を兼ねる店もある。

 

BAR用語

■アペリティフ(APĒRITIF)

ラテン語の「始める・開始する」から生まれた言葉。食事が始まる前の友人や家族との楽しい一時を楽しむためにふさわしい「飲み物」をさします。 最近は、親しい人たちと楽しく過ごす一時を「アペリティフ」と解釈し、お料理やお酒、楽しい会話など全てを含めたライフスタイルを表す言葉として広める活動も盛んになってきました。
フランス農水省は2004年から、世界各国で毎年6月第一木曜日を「アペリティフの日」と提唱しています。
あまりスイート(甘口)ではなく、ドライ(辛口)な飲み物が向いており、代表的なものに、マティーニ、ウイスキーサワー、キール、シェリーなどがあります。

~Message from HBA~

 「アペリティフにはマティーニを飲むべし!!」なんておっしゃる方もいらっしゃいます。アルコールに自信がある方でしたら何杯でもお飲みいただいても結構ですが、アルコール度数は約35度前後(40度のジンで 作った場合)ありますから気をつけ下さいね!食事前は1杯くらいがおすすめです。
また、果汁をたっぷり使ったカンパリオレンジやカンパリグレープフルーツも、苦味のあるさっぱりしたロングカクテルですが、食前酒としてはあまりおすすめしておりません。1杯でも結構お腹が満たされてしまうからです。

■アトマイザー(Atomizer)

気体中に霧を作る噴射器や霧吹きのことで、香水などを携帯するスプレータイプの容器がよく知られています。英語表記ではAtomization。
近年、カクテルなどの仕上げの際、香り付けのために、香りの高い酒やビダーズなどを「アトマイザー」に入れ、使用することが多くなってきています。 ベルモットを振りかけ、超辛口のウルトラスーパーマティーニに仕上げたり、ローズやバーボンの香りをつけたりします。
最近ではカクテルコンペティションなどでも使用する選手が増えてきました。

■アメリカン・バー (American Bar)

ヨーロッパなどに多い、座って飲む形式のバーに対して、アメリカで定着していた、 カウンターを挟んで立って飲むスタンディング形式のバーを「アメリカン・バー」と呼びます。 現在ではあまり使われなくなった表現ですが、このスタイルのバーは、1900年代にはヨーロッパにも導入されました。
ヨーロッパでは、テーブルに酒を給仕してもらうスタイルがほとんどであったために、差別化するべく「アメリカン・バー」と呼んでいたようです。
その後、このスタイルはイギリス、フランス、ドイツの主要都市にも増えはじめ、立って飲む簡易スタイルのバーはヨーロッパ各国でも定番となり、バーのスタンダードなスタイルの原型となっていきました。

■アロマタイズド・ワイン (Aromatized wine)

ワインの製法による分類の一つで、薬草、香草、果実のエキス、スパイス、甘味料、蜂蜜、エッセンス、アルコールなどを添加して独特の風味をつけたもの。
フレーヴァード・ワイン(Flavored wine)とも呼ばれ、代表的なものにベルモットのマティーニ、チンザノ、ノイリー、アペリティフ・ワインのデュボネなどがある。 また、家庭で果実などを入れてつくるサングリア、スウェーデンのグロッグ、ドイツの温めて飲むグリューヴァインも製品化され、アロマタイズド・ワインとされている。ちなみにアロマ(aroma:英)とは、食品に添加する要素の一つや、食品料理が立ち上る芳香(香り)のこと。 アロマート(arimate:仏)は、香料やスパイスなどの芳香物質のことで、料理やお菓子の香りつけに使用したり、材料のくさみをとるために使用する。
コショウ、ショウガ、ニンニク、シナモン、ナツメグ、バニラなどさまざまな素材がある。

■ビルド(Build)

カクテルを調整する、4大基本技法のひとつ。
グラスに直接、氷や酒などの材料を注ぎ軽くステアする、最も簡単な技法といえるが、営業しているバーの現場では最も多く用いられる調整法である。
シェイクに比べて素材の個性が出やすく、ドライに仕上げたいカクテルに適し、混ざりやすい材料やシェイクすると濁ってしまう材料を使う時にも向いている。 ビルドでつくるカクテルには、ウイスキー・ソーダなど炭酸で割るものや、材料の比重の違いを利用したブースカフェスタイルのカクテルなどがある。
シェイクやステアと違い、直接グラスでつくりあげるので、使用する材料はあらかじめ良く冷やしておくことが必要だ。

bottom of page